はじめに
一体全体、このOBSに搭載されているエンコーダプリセットとは何者なのでしょう。
以前はFHD30Pの動画をOBSを使って問題なく画面録画できたのですが、今日録画した動画を見ると動きがカクつくではありませんか。
試しに解像度やフレームレートを下げるとカクつきは無くなるのですが、以前FHD30Pで問題なく録画できていたのですから、どこかに何か別の問題があるはずです。
設定を色々変えてようやく分かったのは、録画設定画面にあるCPU使用のプリセットを、デフォルトのVeryFastから、良かれと思ってMediumに変えたためでした。
余談ですが、このエンコーダプリセットという名称も、下にあります様に設定画面によって変化するという奇妙さです。
出力モード | 基本 | 詳細の配信 | 詳細の録画 |
名称 | エンコーダプリセット | エンコーダ設定 | CPU使用のプリセット |
無料で使わせて貰っている立場ですが、これはないでしょう。
エンコーダプリセットとは何だ?
それはともかく、何とも不可解なのがこのエンコーダプリセットです。
この場合、使っているのは一般的なPCなので、映像エンコーダはx264になっています。
x264とは、(GPUではなく)CPUを使ったソフト的なH.264のエンコード処理を行っているという事です。
ネット情報なのでどこまで正しいか不明ですが、それによるとエンコーダプリセットが速くなるほどCPUの負荷が減って、カクつきはなくなるものの画像は粗くなるとの事です。
ですが、これは奇妙な話です。
CPUの負荷が増えると、カクつきも無く且つ画質が良くなるというのなら分かるのですが、カクつきは増えるけど画質は良くなるというのは、どうみても解せません。
OBSは基本的に動画配信用ソフトなのですが、それにしてもカクつきと解像度が相反する事象というのは、どうにも理解に苦しみます。
とは言え、では実際に録画した動画にどんなデータ上の差があるのか調べてみました。
下はエンコーダ設定をSuperFastにした場合とMediumにした場合の、動画ファイルの詳細データです。
ご覧の通り、両者とも容量も解像度もフレームレートもビットレートも全く同じなのです。
予想では、当然ながらCPUの負荷が減るSupe Fustの方が容量は増えると思っていたのですが、そんな事はありません。
にも関わらず、SuperFastはカクつきは無く、Mediumにはカクつきが発生します。
ついでに言うと、ネット言われる精細感の差は確認できません。
またこのエンコーダプリセットが同じ設定でも、画面変化の激しい動画の方がカクつきが発生し易い傾向があります。
一体このエンコーダプリセットとは、何なのでしょう?
まとめ
唯一言える事は、動画がカクついたらエンコーダプリセットを速くするという事です。
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