今回は動画編集ソフトであるFilmoraのPC画面録画機能についてお話しします。
FilmoraのPC画面録画機能をメモ代わりにちょくちょく使うのですが、そのビットレートが録画した動画によって何故か異なるのです。
もう少し詳しくお伝えすると、FilmoraのPC画面録画を使う場合、解像度とフレームレートを決めたらあとはビデオ画質を選ぶ事になります。
このビデオ画質は、普通品質、標準品質、高品質の3種類があって、これが事実上ビットレートの選択になります。
ところがこれを全て同じ設定にしていても、後で録画した動画のビットレートを確認するといつも異なるのです。
動画の容量を少しでも減らしたいと思っている身にとっては、これは由々しき事態です。
またフレームレートを遅くしても、動画の容量が思ったほど減る気配がありません。
そん訳で、思い切ってじっくり調べてみる事にしました。
下はPC(HD解像度:1280×720)上で動画を再生し、それをFilmoraのPC画面録画を使って1分間録画した時の、ファイル容量とビットレートをまとめたものです。
画像品質\フレームレート | 24fps | 30fps | 60fps |
普通品質 | 10MB 1.3Mbps | 10MB 1.3Mbps | 11MB 1.4Mbps |
標準品質 | 37MB 4.9Mbps | 35MB 4.7Mbps | 42MB 5.6Mbps |
高品質 | 47MB 6.3Mbps | 56MB 7.5Mbps | 64MB 8.6Mbps |
これを見てガックリしました。
フレームレートを変えたら、それに比例してビットレートもファイル容量も大きく変化して良さそうなのですが、変化量は微々たるものです。
これではフレームレートを遅くするメリットが殆どありません。
また普通品質の場合、ビットレートが余りに低すぎて、良く見るとブロックノイズが発生しています。
ただし再生する動画が同じであれば、ビットレートが変動する気配はありませんでした。
このため次は、もっと動きの少ない動画をまた1分間記録してみました。
するとご覧の通り、ビットレートもファイル容量も半分以下に低下するではありませんか。
画像品質\フレームレート | 24fps | 30fps | 60fps |
普通品質 | 4.5MB 0.5Mbps | N/A | N/A |
標準品質 | 15MB 1.9Mbps | N/A | N/A |
高品質 | 22MB 2.9Mbps | N/A | N/A |
何故でしょう?
推測ですが、どうやらFilmoraのPC画面録画機能は、録画する動画の動きに応じてビットレートを変動させるという高度な(余計な?)事をやっている様な感じです。
とは言え、これから記録する動画の動きを予測できる訳がないので、これは恐らく動画の最初の数秒間の動きを分析してビットレートを決めているのでしょう。
そう思って、当初使った動きの激しい動画の最初の数秒間は動きを止め、その後動画の再生を開始した結果が以下になります。
画像品質\停止時間 | 最初の10秒間停止 | 最初の20秒間停止 | 最初の30秒間停止 |
24fpsの標準品質 | 34MB 4.5Mbps | 30MB 3.9Mbps | 20MB 2.6Mbps |
するとご覧の通りで、記録する動画の停止時間が長いと、徐々にビットレートが下がってきています。
さすがにこれ以上は面倒になって止めたのですが、FilmoraのPC画面録画機能は人知れず難しい事をやっている様です。
とは言え、可能な限り動画の容量を減らしたと思っている人間にとっては、これはありがた迷惑です。
と言う訳で、PC画面の録画には、もっとシンプルで従順なソフトを使おうと思うのでありました。
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