冷えない日立の白くまくんが復旧した話

現象

我が家にある日立のエアコン白くまくんが、故障しました。

冷房にしても温風が噴き出す白くまくん

暑くなる夏前に何て事でしょう。

購入してから5~6年ンくらいでしょうか。

つい先日までは問題なく動いていたのですが、今日電源をONすると室内機のファンは回るのですが、待てど暮らせど全く涼しくなりません。

室外機を見ると最初はファンが回るのですが、暫くすると何故か止まってしまいます。

リセットすれば直るだろうと思って何度もコンセントの抜き挿しをやってもダメです。

また本体に付いている緊急スイッチを押しても当然ながらあきません。

ところが何故か1回だけ、室外機のファンが回り続けて正常に稼働し始めた事があります。

一瞬直ったかと思ったのですが、また翌日には同じ状況です。

どうやら完全には壊れていないものの、温度検知か何かが誤動作している様な感じです。

そうなると当然ながら素人では修理は無理で、基板交換等で数万円は掛かるといった所でしょうか。

伏兵

がっくり落ち込んでいるなか、ほぼ同時期に全く別の問題が発生しました。

それは我が家のブレーカー落ちです。

この数日に何度か、原因不明のブレーカー落ちが発生します。

落ちるのはメインブレーカーで、そのブレーカーをONすれば何事もなく復旧します。

初めて発生したのは数週間前で、そのときは殆ど電気機器は使用していない夜中に起きました。

そうなると、どこかの屋内配線で漏電でもしているのか、或いはメインブレーカーに原因があるのかもしれません。

そんな事を考えていたら、久々にブレーカー落ちが再発しました。

このため、いつもの様にメインブレーカーを上げた所、その瞬間にまたもやメインブレーカーが落ちました。

これは原因を特定するチャンスです。

こんな場合は、一旦ブレーカーを全てOFFします。

次にメインブレーカーをONし、その後サブブレーカーを順番にONしていきます。

そしてもしメインブレーカーが落ちたら、原因はそのサブブレーカーの系統だと分かります。

で、あるサブブレーカーをONした瞬間、メインブレーカーが落ちたのです。

ではそのサブブレーカーは何かと言いますと、まさにエアコン専用のサブブレーカーだったのです。

使ってもいないエアコンで何故ブレーカーが落ちと思ったのですが、これで全ての謎が解けました。

エアコン内で漏電しているのです。

原因特定

そうなったら早速原因特定です。

漏電で考えられるのは、当然ながら屋外機です。

早速分解して回路基板を覆っているカバーを開けてみると、変なにおいがします。

室外機の基板を覆っているカバーを開けた所

良く見ると焦げた虫(ヤモリ?)の死骸があるではありませんか。

虫が感電した回路基板

恐らくこれが原因でしょう。

もしかしたら初めてブレーカー落ちしたのは、正にこの虫が感電した瞬間なのかもしれません。

そしてエアコンが動作不良を起こしたのは、ブレーカーを落とさない程度の微小リークが影響したのでしょう。

またその後ブレーカーが何度か落ちたのは、炭となった死骸が吸湿して漏電量が増えたせいかもしれません。

ただ驚いたのは、エアコンをONしていなくても虫を関電させるほどの電気が室外機に流れている事です。

間違いありません、省エネと安全面からもエアコン未使用時はコンセントは抜いておくべきです。

また屋外機の回路基板は虫が入らない様に完全に密閉するべきです。

修復

話は戻って、本来なら回路基板を外して焼けた素子等がないかを徹底的にチェックすべきですが、面倒なので室外機に取り付けたまま掃除機と綿棒を使い基板を清掃します。

清掃後祈る気持ちで電源を投入した所、無事エアコンは復帰しました。

後は虫の入りそうな隙間をパテで塞いで、カバーして終了です。

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