ネットで動画を見たり購入したりする場合、HD版と通常版とも呼ばれるSD版の2種類があります。
HD版がデジタル放送以降の画質で、SD版がそれ以前の画質と言われるものの、SD版と比べてHD版がどの程度画質が良いのか正確に分かりません。
そんな訳でどれくらい画質(精細感)に差があるのかを、画像と一緒にご説明したいと思います。
解像度の違い
まず両者の違いを数値で示すと以下の様になります。
項目\種類 | HD版 | SD(通常)版 |
別名 | 720P | 480P |
解像度 | 1280×720画素 | 720×480画素 |
縦横比 | 16:9 | 3:2 |
総画素数 | 92万画素 | 35万画素 |
この表にある解像度が、精細感を表す指標で、これが大きいほど画質のきめが細かいと思って頂ければと思います。
ご覧の通り、HD版の画素数が92万画素なのに対してSD版は35万画素しかありませんので、HD版の方が2.6倍高精細(高解像度)だと言えます。
ところで、この表を見て変だなと思われないでしょうか。
SD版の解像度は720×480画素で、縦横比が3:2になっています。
一方、今どき一般的なテレビやモニターの縦横比は16:9です。
では、720×480画素の画素でどうやって16:9にしているかと言えば、テレビやモニター側で1画素の横幅を1.18倍に伸ばしているからです。
このため、たとえ16:9のSD動画であっても解像度は720×480画素のままです。
解像度を同じにした場合の画像の大きさ
ではこの二つの画像が、どれくらい違うかを表したのが下の画像になります。
この場合、1画素の大きさは同じ(すなわち解像度は同じ)なので、画像の大きさが異なります。
画像の大きさを同じにした場合の解像度の差
ただしお手持ちのモニターで動画を見る場合、当然ながら動画をモニター画面一杯に拡大して見る事になります。
その場合の画像が以下になります。(クリックすると拡大されます)
これはSDとHDの画像を、同じFHD(1920×1080)相当に拡大したものです。
すなわちSDとFHDの画像を、FHDのモニターで見た場合に相当します。
この2枚をお持ちのモニターで全画面表示して見て、明らかに差を感じるのでしたら、HD版を選択する価値はあります。
ただし殆ど差を感じない様でしたら、SD版で十分と言えます。
凡その目安ですが、24インチ以下のモニターでしたらSD版で十分、27インチ以上のモニターで見るならばHD版といった所ではないでしょうか。
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