ビデオテープのダビングを、かれこれ数十本行なって気付いた事があります。
それは、朝方の寒いときの方が、ダビングがうまくいく確率が高いという事です。
どなたも同じ経験があるかもしれませんが、古いビデオテープのダビングを数十本行うと、それはそれは色々な事が起きます。
再生した映像にスクラッチノイズや砂嵐が発生するのは序の口で、テープがローディングできないとか、テープがプレーヤーの中に絡まるとか、最悪テープ切れまで発生します。
そんな事を何度も繰り返しながらようやく気付いたのですが、ダビングを朝方に行うと比較的順調にビデオテープを再生できるのです。
同じビデオテープを温度を変えて試す様な系統だった試験を行った訳ではないのですが、前夜うまく再生できないビデオテープを、気を取り直して翌朝再生すると無事再生できたという事が何度かあります。
またダビングを暫く続けてビデオプレーヤーやビデオテープが暖まってくると、徐々にテープの走行が不安定になるという経験もありますので、この推論はかなりの確度で当たっている様に思います。
この理由ですが、早朝ですとビデオプレーヤーもビデオテープも冷えているのが関係しているのでしょう。
何しろビデオテープの厚みは、数十ミクロンしかありません。
これが暖まれば、剛性は限りなく小さくなり、腰のないヘナヘナ状態になります。
一方これが多少なりとも冷えていれば、剛性が増え、テープの厚みが増したのと同じ効果があります。
これによってテープの走行系が安定するのではないでしょうか。
理由はともかく、ビデオテープのダビングは、部屋もビデオプレーヤーもビデオテープも冷えている早朝に行なう。
覚えておいて損はありません。
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